大阪大学整数論&保型形式セミナー


日時 : 2016年4月15日(金)16:30-17:30
場所 : 大阪大学理学部南ブロックD棟505号室
講演者 : 佐野昂迪(大阪大学)
講演題名: 高階Kolyvagin系の構成について
要旨 : 最近MazurとRubinにより高階Kolyvagin系の理論が作られた。高階Kolyvagin系は高階Euler系から構成されることが期待されているが、階数が1より大きい場合には一般的な構成法は知られていない。本講演では、コンパクト台エタールコホモロジーのdeterminant加群の元を用いて高階Euler系が代数的に構成されることを示し、そのようにして得られた高階Euler系からは高階Kolyvagin系が自然に構成できることを示す。Selmer群の高次Fittingイデアルに関するいくつかの結果についても述べる。 本講演の内容はKing's College LondonのDavid Burns氏との共同研究である。